諸注意
今回のブログ記事は、写真がかなり少ないです。ゆっくり自分のペースで読んでいただければ幸いです。 また、今回は思い出を語るだけの記事です。どうすれば拾ってもらいやすいか等の技術的な記事は、別で書こうと考えています。
なぜヒッチハイクをやろうと思ったか
もともとは新幹線を使って、8月24日東京出発で大阪まで行くつもりでした。
今月のバイト代は6万円くらい振り込まれるはずだし、問題なく行けるだろうと思っていました。ですが...
...あれ???
そう。半分ほどしか振り込まれていませんでした。
これは大ピンチ。新幹線に乗る余裕なんてありません。
さてどうしよう。大阪に行かないという選択肢ももちろんあります。
ですが意地でも大阪に行きたい。
さてどうやって行こう。考えられるのは
この中から、一番面白い方法はどれか。そう、ヒッチハイクですよ。
東京-大阪間のヒッチハイク旅が始まります。
往路
東京ICからスタート(8:00~10:00)
ヒッチハイク界隈で有名な、用賀のマクドナルド。 私もここからスタートしました。
第1目標はEXPASA海老名
とりあえず、1日目は名古屋まで行ければいいかな。
朝8時に着いたのですが、先客がいました。大学生っぽい方で、きいたら「7時からいる」とのこと。
正直まじかって思いました。これが地獄の始まりだとは...
正直、ここが往路で一番しんどかった。 誰も止まってくれません。
ただ、ドライバーさんたちと目が合ったり、頑張れ!とエールを送ってくれる方もいらっしゃいました。
それだけを励みにして立ち続けました。
結局2時間立って、ようやく拾っていただける方が!
東京IC 〜 NEOPASA静岡(10:00~12:30)
1人目は、BMWのクルマに乗っている60代の方でした。
「静岡SAまでなら乗せるよ」と言われ「是非お願いします!」と返事をして、静岡SAまで行けることに!
静岡SAと言えば、もうほぼ愛知県。これはラッキーでした。
乗っている間は、大学卒業した後の進路から他愛のない話まで、いろいろ話しました。
本当に社会勉強になりました。
静岡SAに着いたのは、12:30でした。お腹も減り減りだったので、静岡SAでご飯を食べました。
さあお腹も膨れたし、どんどん進もう。
そう思いヒッチハイクを初めて2~3分後...
NEOPASA静岡 〜 養老SA(13:20~15:40)
なんやらかっちょいいクルマに乗っているお兄さんが、こっちに合図を送っているぞ!!
私はクルマが大好きなので、スポーツカーに乗れるのは非常に嬉しかった。WRX STIというクルマです。
ちょうど休憩をするために立ち寄ったら、なんやら面白いことやっている人がいるぞと思ってくれたらしい!
ドライバーさんに合わせて私も少し休憩をして、さて乗せてもらいましょう!
俺「名古屋の方に行きたいんですけど...」
ドライバーさん「養老まで行けるけどどうする?一宮までとかにしとく?」
俺「できるだけ進んでおきたいので、養老SAまでお願いします!」
すごい。まさか1日でこんなに進めるなんて思ってもいませんでした。
乗せてもらっている間はクルマの話はもちろん、趣味でアプリを作っていることとか大学院に進むか否かなど、本当にたくさんのことを話しました。
年齢が近いということもあり、本当にたくさんのことを話しました。
いろいろあって養老SAまで来れた!
養老SAから先は琵琶湖にぶつかった後、北に行くか南に行くかで分かれます。
もちろん南に行くのが最善ですが、福井にも行ってみたいので北でも南でも、どっちでもいい。
10分経たないくらいで次の方に声をかけていただきました。
養老SA 〜 敦賀(16:00~17:20)
3人目の方は、家族3人で敦賀に行くという方でした。
最終的には、養老SAから北に行くことに。
乗っている間は、大学で勉強していることやアメリカ旅行に行った話をしました。
楽しんでいただけたのでなによりよかったです。
ただ今思えば、同乗していた家族の方々にも気を配るべきだったなと思いました...
「敦賀くらいなら下道で来る人が多い」とのことで、この後は下道で進もうと決めました。 今の時期は海水浴に来る方が多いとの話だったので、海水浴客が必ず寄ると行っても過言ではない日本海さかな街で降ろしていただきました。
そのあとは日本海おさかな街をほんの少しだけ散策して、そこよりもインター寄りにあるセブンイレブン前でヒッチハイク開始です。
その後10分少しで、虹色のサングラスをかけたお父さんに声をかけていただきました。
敦賀 〜 大津?(17:30~20:10)
4人目の方は、とある会社の事業主さん、つまり社長さんです。
東京人が思う、the 関西人っぽい方でした。本当に面白い方でした!
大津まで帰るとのことだったので、そこまで乗せてもらうことに。
大津まで出れれば、その後は電車で大阪まで向かうことができます。
出発前にヒッチハイク場所だったセブンイレブンで、おにぎりとお茶を買ってくださいました。
本当に嬉しかったです。
ここまで振り返ると、ちょっと運が良すぎる。 本当にそう思いました。
車内では、東京人と関西人の違いやなぜヒッチハイクをしているのか、家族の話などを話しました。
関西の方ということもあり、ノンストップでずーーーーっと話していました。下道で100km近くあったので2時間くらいは乗っていたと思うのですが、本当にあっという間でした。
琵琶湖を沿うように南下していきました。
途中で「夕飯くらいごちそうさせてくれ」と言われ、お言葉に甘えてごちそうになりました。
丸亀製麺でお腹いっぱい食べさせていただきました。ごちそうさまでした。
なにもかもお世話になってしまいました。
しかしこれだけでは終わらなくて、「ここまで来たなら京都まで送るよ!」と。
初対面で何も知らない大学生に、ここまでしてくれるのかと本当に驚きました。
「兄ちゃんと喋ってるの面白いし、京都まで行くくらいは日常的にやっていることだから。」と、京都の河原町まで乗せてくださいました。
普通はこういったことは絶対にしないし、させません。ドライバーさんの予定を狂わすことは絶対にしてはいけません。
ですが、押しに負けて京都まで乗ることに。
本当にありがとうございました。
最後に握手をして、別れました。
往路まとめ
往路はここで終わりです。
この後は河原町で1泊して、電車で大阪に向かいました。
ここまでで感じたことは、人ってあたたかいんだな って思いました。
乗せてくださった4人の方には、感謝してもしきれません。
4人全員の方に、「帰りもヒッチハイクで帰るの?」と心配してくださり「頑張ってね!」と応援までしていただいて、本当に私は幸せ者だな と感じました。
復路
吹田SA 〜 草津PA(6:30~7:00)
復路は吹田SAからスタートです。
吹く田んぼと書きますが、読み方は「すいた」です。意味がわからない
理由としては、
- 大阪/京都からヒッチハイクするならここからのほうがいいといった情報がかなり少なかった
- 土地勘がないのでおとなしく下道から歩いて入れるSAにしたほうがいいと思った
- E1A(新東名〜名神高速)に繋がっている
などです。関東に行くには、東名か新東名に出るのが必要十分条件。
そう考えると、E1(名神高速道路)上にある吹田SAは、最高のヒッチハイク場所と考えられるのではないでしょうか。
ここで珍事件が起こります。
スケッチブックを開く前に声をかけられました。
「兄ちゃん草津まで行くけど乗ってく?」と言われ、草津PAまで乗せていただけることに。
商社に勤めている偉い方でした。つまり超エリート。
車内では、仕事をするにあたってExcelやPowerPointなどの重要性やGoogle Spreadsheetの紹介、就職したあと役に立つ情報や今後就職してくる学生の能力などを話しました。
今後はどういった学生が求められていくのか、今ある会社はどう変わっていくのかなど、本当に重要なことを聞けました。
25分くらい立っていましたが、次に乗せてくださる方が見つかりました。
草津PA 〜 鈴鹿PA?(7:30~8:30)
次の方々は、香川で開催されていたフェスから愛知に帰るという女性お二人でした。
このお二人、なかなかすごい方々でした。
外国でヒッチハイクをしたことがあるとか、複数言語話せるとか、こういう人になりたいなと思いました。
乗せていただいている間は、名鉄の話や海外旅行の話、名古屋名物(?)ナナちゃんの話で盛り上がりました。
乗っている間にハプニングが起こり、鈴鹿PAまでとのことだったのですが御在所SAで降ろしていただけることに。
どちらも大きいPA/SAなので問題はありませんでした。
最後に握手をして、応援までしてくださいました。
本当にいろんな話を聞けたので、もっと積極的に海外に行きたいなと思いました。
御在所SAで20分ほどスケッチブックを持って立っていると、「刈谷までなら!」と行ってくださった方に拾っていただけました。
EXPASA御在所 〜 刈谷ハイウェイオアシス(8:50~9:30)
ここでまた社長さんです。
夜景と巨人軍が好きな方で、いろんな夜景スポットや野球の話で盛り上がりました。
御在所SAと刈谷ハイウェイオアシスの間は短いので、もう少し話していたいなと思いました...
刈谷ハイウェイオアシスについたあと、10分足らずくらいで次に拾ってくださる方が見つかりました。
刈谷ハイウェイオアシス 〜 NEOPASA静岡(9:40~11:10)
ここでまさかの東京に帰るという方に遭遇。
「まじか」と思いましたがこのまま東京に帰るのも面白くないと思い、「静岡SAまでお願いします!」とお願いしました。
まあこの選択が地獄の始まりだったんのですが
この方は東北にある自炊可能な湯治場めぐりをしていた方で、さらにはいろいろなヒッチハイカーを乗せている方でした。
過去にこんなにおもしろいヒッチハイカーがいたとか、ここがおすすめの湯治場だよだとか、いろいろな旅のお話を聞かせてくれました。
そのあとも漫画のような人生経験をお話してくださり、私の価値観を大きく変えてくださった方でした。
静岡SAに着いた後ご飯を食べ、またヒッチハイク再開です。
ここが復路だと一番しんどくて、炎天下で1時間30分ほど立ちました...
しかし声がかかり、乗せていただけることになりました。
NEOPASA静岡 〜 EXPASA海老名(13:00~14:30)
ご夫婦2人に声をかけていただきました。
車内にはご夫婦お二人と可愛い犬さんが2頭乗っていました。本当に可愛かったなぁ〜。
これは乗ってから聞いた話ですが「SAに入った後いろいろして出てきたらまだ立っていたから声をかけさせてもらったよ」と言われました。
特に奥様のほうが心配で声をかけようとなったようです。
「どこまで行けばいい?」と言われたので「海老名まで出れれば後は電車で帰れます!」と伝え、「じゃあ海老名SAで降ろすね〜」と快諾してくれました。
さらには、「喋りっぱなしだから喉乾いたでしょ?飲み物ある?」と気を使ってくれて、お茶と食べ物を分けてくださいました。
本当に感謝してもしきれません。
乗っている間は大学生活(特に彼女)やお二人の学生時代の話、お仕事の話をしました。本当に楽しいひと時だった。
海老名SAに着き、ご夫婦とがっちり握手をしお犬様にも挨拶をして別れました。
復路まとめ / その後
海老名SAから海老名駅に行くコミュニティバスたるものがあると知って、海老名駅から自宅まで電車を使って帰りました。
一応保険証のコピーも持っていたのですが、幸運なことに使うことはありませんでした。
まとめ
いかがでしたでしょうか。ここまで長々と書いてしまいましたが、最後までご覧いただき、ありがとうございます。
今回のヒッチハイクで感じたことは以下の3つです。
日本人は基本的に優しい
今回は合計9回乗せていただきました。
その全員に共通して言えることは、とにかく優しかった。
ヒッチハイクは1人でやるべき
乗せていただいた方に聞くと「2人だとちょっと躊躇してたかな」と口を揃えて言います。
なので、ヒッチハイクに挑戦したい方は少し心細いかもしれませんが、1人での挑戦をおすすめします。
すべて「縁」
これが今回の旅で最も重要だと思ったことです。
例えば、もし1人目の方に「海老名までなら」と言われていたら。吹田SAでヒッチハイクを始めていなかったら。ハプニングがなく鈴鹿PAに降りていたら。
そう考え続けると終わりがありません。
本当に不思議なもので、すべて「縁」です。
そういう意味でも、ヒッチハイクはぜひやってほしいなと思います。